今回は『星の王子さま』の要約です!

子供向けの本なんじゃないの?
『星の王子さま』とは?
・著者:サン=テグジュペリ
・出版年月日: 1943年4月6日
・ページ数:150p
『星の王子さま』は200以上のの地域と国で翻訳されている、世界的ベストセラーなんです!
発行部数はなんと1億4500万冊以上とすさまじいですね(笑)
実際に読んでみると、世界に愛される理由がわかりました。それは、「人間として一番大切なもの」を気づかせてくれることだと私は思います。
大人になると見失いがちな、人とのつながり方、絆の深め方を改めて教えてくれる優しい物語です。
『星の王子さま』の主な登場人物
- 僕:飛行機のパイロット、心から通じ合える仲間がいないまま、一人で生きてきた。
- 星の王子さま:不思議な雰囲気の小さな金髪の男の子。
この物語は、「僕」の主観で「王子さま」の話を聞く。といった流れで進行していきます。
『星の王子さま』の要約
ここから部分的に分けて要約していきます!
出会い
飛行機のパイロットである「僕」がアフリカのサハラ砂漠に不時着したところから物語は始まります。
一人で修理することを覚悟した「僕」の前に「小さな男の子」が現れました。
話を聞くと、「小さな男の子」はよその星から来た「王子さま」だったのです。
王子さまとバラ
「王子さま」は自分の星の話をたくさん教えてくれました。
星はとても小さく、一軒家より少し大きいくらいしかないことや、そこにずっと1人で住んでいたこと。
そして、とても美しい一輪の「バラ」が星に咲いていたこと。
しかし、わがままで素直になれない「バラ」は、「王子さま」を振り回しては、落ち込ませていた。
そんなバラとうまくいかなくなり、「王子さま」は逃げるようにして星から出ました。
「王子さま」の星巡り
「王子さま」は渡り鳥の旅を利用して星を巡ることにしました。
- 王様の星
- 大物気取りの星
- 酒浸りの星
- 実業家の星
- 点灯人の星
- 地理学者の星
6つの星を巡り、様々な学びや気づきを得ながら、7つ目の星、地球にたどり着きました。
「王子さま」は地球に着いたはいいものの、あたりに誰もいないことに気づきます。
そこで、砂の中にいたヘビに話を聞き、自分はアフリカの砂漠にいることがわかりました。
ヘビは「もし帰りたくなったら、もといた星に帰してやる」といい残し、「王子さま」は砂漠を歩き始めました。
キツネとの絆
「王子さま」は一本の道を見つけ、歩いていくと、なんとそこには「たくさんのバラが咲く庭園」があったのです。
自分の星の「バラ」は、世界で一輪の花ではなく、ただのありふれた花だったことに気づきます。
そんなとき、キツネが現れました。
キツネは「僕をなつかせて絆を結んでほしい」と「王子さま」に言います。
「君はまだ、そこらにいる多くの人間と同じだけど、もし絆を結んだら、お互いにとってかけがえのない存在になる。世界で一人だけ、一匹だけの存在になる。」
「王子さま」はキツネの言葉に「バラ」思い浮かべながら、少しの間キツネと絆を深めることにしました。
一番大切なものは目には見えない
そして別れ際、キツネは「もう一度バラの庭園を見に行ってごらん」といいます。
「王子さま」はたくさんのバラたちを見て気づきました。
「君たちはあのバラとは全然違う、ただのありふれたバラだ。自分が世話をして大切にしたのは、あの一輪のバラだったんだ。」
キツネは最後に「物事は心で見ないとよく見えない。一番大切なものは目には見えない」と教えてくれました。
見えないからこそ美しい
そして場面は戻ります。
「僕」は「王子さま」の話を聞きながら、飛行機を修理していました。
そんな中、サハラ砂漠に不時着して一週間がたち、飲み水がなくなったことに気づきます。
2人は果てしない砂漠で、当てのない井戸を探すことにしました。
やがてあたりは夜になり、星々が見え始め「王子さま」は一つのことに気づきます。
星々が美しいのは、ここから見えない花がどこかで咲いているから。
砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているからだと。
水の贈り物
夜が明けると、そこには井戸がありました。
しかも、不思議と水をくみ上げるための設備もそろっています。
「この水が飲みたかったんだ」と王子さま。
2人が飲んだ水は、祝福のような心にしみる水でした。
地球に落ちてきて一年
水を飲み終えてから、「王子さま」は言います。
「明日が地球に落ちてから、ちょうど一年の日なんだ。」
「僕」と「王子さま」が砂漠で出会えたのは、この日に合わせて、落ちた地点に戻るところだったからなのです。
「僕」は修理に戻らなくてはいけないので、王子さまは落ちてきた地点で待ち、2人は明日の夕方会うことになりました。
ヘビの毒
次の日、「僕」は完全に修理を終えることができ、「王子さま」のもとへ向かうと、
「王子さま」とヘビが話していました。
猛毒を持ったヘビだとすぐにわかり、「僕」は急いで「王子さま」のもとへ駆け寄ります。
しかし、「王子さま」はすでにヘビに噛まれ、息絶えようとしています。
「王子さま」は「今日、うちに帰るんだ。ここのちょうど真上に星が来る。」といいます。
別れの時
2人の別れの時です。
「王子さま」は言います。
「僕の星は夜空いっぱいの中のどれか一つだよ。だから君は夜空ぜんぶの星を見るのが好きになる。」
そして最後に言いました。
「僕はあのバラに責任があるんだ。僕のかけがえのないバラだから。」
というと、やがて木が倒れるようにくずれ落ちました。
次の朝、夜が明けると、そこには「王子さま」の体はどこにもなくなっていました。
つまり、ちゃんと自分の星に帰ることができたのです。
『星の王子さま』を要約しての感想
「物事は心で見ないとよく見えない。一番大切なものは目には見えない」
これは、作中で登場するキツネが教えてくれる言葉です。
「王子さま」にとって「バラ」は、かけがえのない存在だったことに気づくように、一番大切なものは、目に見えません。
これは人間関係でも当てはまります。
かけがえのない存在というのは、あなたの人生の中で多くの時間をともにした人です。
そして、そういった「絆」を結んだ相手には責任があります。
今一度、あなたの人生を見直して「かけがえのない存在」「絆を結んだ相手」に何かしてあげられることはありませんか?
この記事を読んで、少しでも考えてくれたらうれしく思います。
『星の王子さま』要約 まとめ
私自身、星の王子さまを何度か読み返していて、眠れない夜のお供になっています(笑)
ページ数も少なく、絵とともに文章が書かれているのでとても読みやすいです。
『星の王子さま』は大人にこそぜひ読んでほしい一冊です。
一生役に立つ、大切なものを教えてくれる、世界的ベストセラー!
買っても絶対に損はしませんよ!